今朝
私の胸に剌さった言葉が
ヒリヒリと心のひだに
くいこんでくる
さりげなく受け流すには
あまりに弱い私だから
冬の海を見に行った
珍らしく静かな日本海
鈍色（にびいろ）の海に点々と浮ぶ島
空も海もひとつになって．
はるかかなたの水平線
白い小さな波のうねりに
棘のささるような思いも
あたためられる程になって
忘れていたものを
じんわりと思い出させてくれる
人の世には
ほどほどの悲しみがあって
他人の痛みが判るのでしょう
これくらいの傷が
私にちょうどあっていてーー
潮の流れに
身をゆだねたら
小さな傷が真珠になる
私なりの
輝く真珠になったら
差しあげましょう
いつもよりそってくださる方に
