恵み1
私の心の中に
かくれた泉があって
絶えまなく湧いてくる詩
嵐が吹いても
日照が続いても
泉のほとりが汚れていても
ひっそりと湧きつづける
「旧約時代に
サレプタの寡婦に
粉と油が尽きなかったように」
数えきれない
平凡なことの中に
生きる喜びをもたらして
瀼 瀼と
いつか天に
帰る日まで
恵み2
愛する心を
いただいたら
手の平にそっと受けて
両手を合せて祈りましょう
それが
虹のように
またたく間に消えたとしても
静かな喜びが
広がるでしょう
自分のものとしては
何も持っていないのだから