ベリス・メルセス宣教修道女会

神のあわれみと慈しみのしるしとして世に派遣される

新聞の川柳の中から
ひるった一句
思い出す度にほほえましく
喜びが湧いてくる

「あれ持って来いと言えば
 女房あれを持ってくる」

長い桔婚生活を通して
少々言葉が足りなくても
互いに通じるものが生れていて
気持の優しさが
空気のように漂っている

そこに辿りつくまでに
ひとつひとつの山を登り
涙をのんで谷をくだり
からいばりや
欠点さえも受け入れて
包み込む抱擁力
たわいない日常のシーンが
積み重ねられて
愛が育てられたいま
すべてがミックスされて
ご主人の中に
ひとつの川柳が生れてくる

この世の隅にひっかかる
さりげない庶民の一句が
人間とは
これはど素晴らしいものとの想いを
新たにしてくれる

03-3311-6146