「昨年亡くなったシスターのお部屋の前のお庭に、あじさいが咲いていますよ。」と、一人のシスターが教えてくれました。命日は8月26日。
季節外れのあじさい?別に不思議がることもないのでしょう。理由の深掘りも無意味でしょう。
ただ、1年前の26日に亡くなったシスターをとても懐かしく思い出したのは、事実です。
弱い立場にある人々に、自分の身を粉にして尽くすシスターでした。
困っている人を見つけたら、自分の年齢も顧みず、助けに急ぐシスターでした。
共同体の中でも、目立たない奉仕を忠実に果たすシスターでした。
お裁縫、お料理が上手で、美味しいプリンを作って共同体を喜ばせていました。
細かいことによく気がつき、口うるさいシスターでした。
もし、今、シスターが生きていたなら、コロナ禍の中で何を敏感に感じ、どう行動したのでしょう。
一輪のあじさいのおかげで、沢山の思い出がよみがえりました。ありがとう。